人ではなく神様に頼る。

日本も世界も、コロナウイルスによって今までに経験したこともないようなことが起こっています。
東京も3月末に小池都知事が「週末の外出自粛要請」を出した直後から、スーパーから食料品が消えました。私はいま在宅勤務をしているので、お昼にスーパーに行ったら買い物カゴにカップラーメンやお米やお肉さえも山積みにしている、いわゆる買占めをしている人たちを見ました。
 
自分だけが良ければいい、という行動に思いましたが、ここ最近の政府の会見を見ていると、政府はいざというときに、助けてくれない、守ってくれない、ということが分かったから、自分でどうにかするしかない、と思って食料品の買いだめをしてしまうのかな?とも思いました。紙製品はいまだに少ししか見かけないし、マスクなんて売っているのを見たことがありません。
 
自粛ムードもあり、不安や心配も募る一方です。
 
 
そんな中、「人ではなく、神様に頼る。」ことを学んだ、過去の出来事がふと浮かんだので、そのことについて書きたいと思います。
 
 
 
 
私は今の会社で、ずっと尊敬していた上司がいました。50代の男性です。
リーダーシップがあって、部下に愛されて上位にはいじられて気に入られていて仕事の結果は必ず出す、豪快だけど気づかいもできる、楽しい人でした。
部下が仕事しやすいように、陰ながら人の人事を斡旋したり、すごい人なんですよ。
派遣の私にもすごく気を使ってくれて、私もこの上司のために頑張りたいと思っていました。一度も辞めたいなんて思ったこともなく、「仕事・会社が楽しい」と思っていました。
 
そんな楽しく過ごすこと6年、突然事態が一変したのが2015年の夏でした。
突然その上司に呼ばれて、「組織変更で、一部の部下を引き連れて全く違う本部に異動します。」と。「まゆみさんは引き続き、今の部署でお願いします。」と言われました。
 
私はびっくりしちゃって、ぼう然としました。今まで頼り切っていたので、これからどうしたらいいんだろう?と不安になって話が終わらなかったので、「まま、飲みにでも行きましょう!」と部署の人たちとそのまま飲みに行くことに。すごくわがままですが、よりによって仲の良い人たちが上司と共に異動することもあって、それも嫌でした。
 
 
 
 
実際に組織変更をしたら、実は異動した上司たちの仕事や席が変わることはほぼなく、特に目立った変化はありませんでした。
私と残された部署の人たちは、他の部に吸収されて、よく知っている人が上司になったので特に問題もありませんでした。
 
そして1年ぐらい経つ上で、私の仕事が少しずつ増えて行ってMAXになってしまいました。早めに出社し、お昼もまともに取らず、残業な日々。。
疲れて果てては、その異動した上司たちが気にかけてくれて飲みに連れて行ってもらう日々。そして、明日からまた頑張ろうと思っての繰り返し。
 
 
それを見かねてその元上司が、「自分の部のアシスタントに私を異動させよう。」と計画を立ててくれました。私も乗り気でしたし、私が抜けることによって誰にも迷惑がかからないように、きめ細かく水面下で動き始めてくれていました。
「絶対にうまく異動できる。」と思っていたところで、なぜかその計画はことごとく失敗し、大騒動に発展してしまいました。
 
私の本部の人たちが、断固として許してくれなく、部長、本部長まで出てきて抗議され、元上司の上位の役員まで出てきて、しばらく揉めてピリピリムードになってしまいました。
たかが、派遣の私の異動の話で、大げさだと思うのですが、ようは、私が奴隷のようにがっつり働くから簡単に手放したくなかっただけなんですよね。大人のおじさんたちの喧嘩ってなかなかすごいものがあります。
 
私の異動の話が噂になってしまって、私はとても居心地が悪くなってしまいました。
騒動が大きくなってしまって、私も自分が「異動したほうがいいのか、今の部署のままがいいのか。」分からなくなりました。
気持ちは「異動して尊敬できる上司と仲良しの人たちと働きたい。」でも仕事量が多い中で抜けるのも「ちょっと申し訳ない。」
板挟みになってしまって、役員まで出てきたし、もうどうしてこんなことになっちゃったんだろう。。今までどんな問題も絶対に解決してくれてきた上司でも、「出来ないことがあるんだ。」と思いました。人間だし会社だし組織だからもちろん当然なのですが、「人間にも限界があるんだ。」と実感しました。
 
 
 
 
どうしたらいいか分からなくなって、初めて「神様に相談させていただこう。」と思いました。RAPTブログではすでに有料記事が始まっていましたが、きちんとお祈りが出来ていませんでしたので初めての「真剣に神様へのお祈り。」ということになります。
苦しかったので、気持ちのままに数日お祈りをしました。
「神様、いまこんな状況になってしまって、私はどっちの道が正しいのか分かりません。
どうか、神様に決めて欲しいです。それが正解です。その道を私は受け入れます。」
 
そして、私の異動の話はなくなり、今までの部署に残ることになりました。
正直、悲しかったです。異動したほうが絶対もっと楽しく頑張って働けると思ったからです。
神様は異動させてくれなかった。残念だけど、神様がこっちがいいとおっしゃるから、受け入れようと思いました。
 
この出来事があり、その後もいろいろ人や部署や状況が変わり、今に至ります。
いま振り返るとどうでしょう。「あの時異動しなくて、大正解!!」でした!
そもそも、最初に上司たちの異動の話があった2015年夏から、神様が強力に働いてくださっていたんだと気づきました。
 
2015年夏と言えば、RAPTさんが有料記事を始められたときと重なります。
私はこの頃から、自分が2人存在しているような感覚で過ごしていました。
「今までの自分」と、「RAPT理論を楽しく読んで、ひそかに神様のことを知って行った自分」の2人です。
その当時はRAPTブログがすごい!と思えても、誰にも話せずにいました。だからRAPTブログも神様のことも、中途半端になってしまっていました。(これは二心の罪です。)
 
「組織変更」がきっかけとなり、よく飲みに行っていた人達が異動し、離れて行きました。人間に頼っても、恩と情が残ってしまう。それに人間の力には限界がある、ということが分かりました。奴隷のような激務から、解放されました。いい意味で会社への情がなくなりました。
 
当時は、「神様はなぜ私から尊敬できる上司と楽しく働いている人達を切り離すんだろう?」と思いました。それは私の間違いでした。元上司たちの異動は、始まりに過ぎませんでした。
神様はそれから何年もかけて、少しずつ少しずつ部署や人や仕事の内容など、すべてのことを整えてきてくださってきました。私はそのたびに、驚きます。
 
神様はどんな環境の中でも、最大限に神様を愛せるように導いてくださると、RAPTさんがおっしゃていました。本当にその通りです。この5年の間に、まるで別会社!?と思うぐらい人も環境も変わって行き、仕事も減りました。だから今は気持ちに余裕が出来ました。その分、神様のことに意識を向けることができます。
 
 
 
 
元上司はと言うと、異動先で厳しい立場に置かれいろいろあって、部下たちとも離れて、さらに全く違う本部へ異動してしまいました。
私が自分の考えと元上司の考えを優先させて、あのとき無理やりにでも異動していたらどうなっていたでしょう。もうとっくにクビになっていたか、クビにならずとも、仕事内容と環境によって息苦しくなっていたはずです。
 
私はこの出来事があって、「人や、まして自分の頭で考えることは、ほぼ間違っているんだ。」ということが分かりました。
そして、「神様はすべてを見通し、人間には絶対に想像できない方法で、最善の道に導いてくださる。」ことが分かりました。
あと、「神様が導いてくださったことが、最初は自分の希望と違うことなので落ち込みますが、何年か後になってからそれでよかったんだ!と分かる日が来る。」ということです。
 
RAPTブログの読者で神様を信じている方なら誰でも経験していると思います。
本当にすごいんですよ!この5年間で、ことごとく状況が変わって、私は何度「神様は、私の会社の役員か!?」と思ったことか。
信仰生活を送るにあたって最高の職場と言えます。ただし、このままでいいとずるずる働き続けるのもダメだと思います。
なぜ神様が今の仕事をさせているのか、自分がその中で何をすべきなのか、今後はどうしたらいいのか、今後の課題です。
なにより「どうしたら神様をもっと愛せるのか。」を第一優先にして、もっともっと自分の人生を最善の道へと、お導きいただかないといけません。
 
 
 
 
ふと見渡すと会社には問題を解決してくれそうな人たちがあちこちにいます。だから何かあったとき、話を聞いて欲しいって思ってしまいます。
その人たちに頼って解決することもたくさんあると思います。でも難しい人間関係は、話を聞いてもらって同調してもらうのがやっと、核心は決して解決しないまま、ということがほとんどじゃないでしょうか。それにもし人間に頼ってうまく行っても、それが正しかったのか、その時は分かりません。良からぬ方向へ行って、返って相談しなければよかった、なんてことにもなりかねません。
 
神様は見えないので、つい忘れて目の前のことがすべてだと思って人に頼りたくなってしまいます。そんなときは、ひとまず気持ちを落ち着かせて、まず神様に頼って最善の方法で解決してくださるよう、お祈りしたいと思います。その後に、神様は人を使って解決してくださることもあります。
 
コロナウイルスの件で、派遣で働く人は不安と心配の中にいるかもしれません。派遣だけオフィスに出社したり、テレワークの社員に仕事を頼まれたり、もしくは休業させられたり不条理なことが起きているかもしれません。
4月から始まる「同一労働同一賃金」も重なって、派遣切りになって誰にも会うこともなく職場を去っていく、なんて方もいるかもしれません。契約終了になっても、すぐに次の職場は見つからないかもしれません。
 
私もいつ契約終了になるかは分かりませんが、不安と心配はありません。そうなったら素直に受け入れます。それは神様が、もっと良い職場・環境へ導いてくださろうとしているんだ、と思えるからです。
このような世の中だからこそ、もっと神様だけに頼りたいと思いました。
神様はこの世の中と人間を作られた方なので、神様にできないことはないはずです。
すべての人が安心して生活できる世の中になるように、私ももっともっとお祈りをしたいと思います。
 
 
トップの写真は、2020/3/19の新宿御苑の桜の写真です。
数本だけ満開で、本来は4月いっぱい桜を楽しめる場所です。
この一週間後に、当面の間の閉園が決まりました。
来年は、満開の桜を思う存分見ることができますように。